Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
」と来て、「この先何かいおうと思ったが、何だか途断れそうだから、これでやめます。一杯のんで思い出したらまた遣ることにします。」と坐ると、庄亮が「なるほど、これはうめえ。」と頭を叩いたこと。それから、やや酒が廻ってから、盛んに燥いで、昔のパンの会の話やら、その頃の私たちの唄をせがまれるままに歌って、大恐悦で教授したこと、それから、みんなの顔のスケッチをする、胴上げはされる。おしまいには、みんなを立たして、そのみんなの空椅子の上を片っ端から飛んで歩いたこと、何でもやんちゃの限りを尽してしまったらしいこと。
だが、もう、昨日のことになってしまったのだ。私は今、オホーツク海を北へ北へ、二百六十浬の彼方、ツンドラ地帯は敷香の寒村に向って直航中の高麗丸の船上にある。あの豊原の若い歌人たちとも、また一生に二度と逢えるか逢えないかすらもわからないのだ。
信行君のお姉さんは歌った。この白秋の童謡を。あの夫人は音楽家だ。
吹雪の晩です。夜ふけです。
どこかで野鴨が啼いてます。
燈もちらちら見えてます。
わたしは見てます。待つてます。
何だかそはそは待たれます。
内では時計も鳴つてます。