Japanische Klassiker mit Furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Lesen Sie ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 92.828 Zeichen · 185 Bildschirme
故に忘れんとして忘れ得ないのである。しかしながら友に棄てられて全く己一人となりし時、茫々たる宇宙ただ神と我のみあるの実感に入りて、初て神と真の関係に入り得るのである。しかして後また友誼を恢復して、これを潔め得るのである。
◯二十一節は「願くは彼れ人のために神と論弁し、人の子のためにこれが友と論弁せんことを」と言う(人の子とあるも人と同じである)。神には撃たれ友には誤解せらる、自ら自己のために弁明するも些の効なく、神の我を苦むる手は弛まず友の矢はますます頻く来り注ぐ。ここにおいてかヨブは己のために神と論弁しまた友と論弁して、彼の無罪の証を立つる、一種の証人を要求するのである。「彼れ」とはすなわちこの者を指したのである。実に人は自信神に訴え自ら友と争うも力足らず、我に代りてこの事を為す証人を切に求めるのである。これ難局に処しての人間自然の要求である。人は己の無力を覚るとき、強くして力ある我の代弁者を求めざるを得ないのである。この証者は弱き人類の一員であってはならぬ。同じく弱き人にてはこの事に当ることは出来ない。故に人以上の者でなくてはならない。故に神の如き者でなくてはならない。