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Japanische Klassiker mit Furigana

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うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

Lesen Sie 上杉謙信 (うえすぎけんしん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.102 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

お見うけするに、御両所はいずれも五尺五寸はおありらしい。それがしより勝ることそもそも何尺。おふたりを合せても、失礼ながら生涯に、それがしほど御奉公をなし得るや否や。剣は三尺に足らずといえども物干し竿より勝りましょう。お館には勿体ないものに美々しい衣裳を着せてお用いではある」

耐えきれなくなったとみえる。襖の内で信玄が笑ってしまったのだ。さすが卑屈でない。呵々と高笑しながら、

「大炊。襖をひらけ」

と、命じ、

「上杉どのの使者か。斎藤下野というか。なかなかおもしろいことをいう。むかし淳于は斉王の命をうけて、楚国に使いし、その途中、楚王に贈る鵞鳥を焼いて食べてしまいながら、空籠を奉じて楚王にまみえ、詭弁をふるってかえって王をよろこばせ、斉王は廉直な臣をもって倖せであると感心させたとかいう。――その方はあの淳于※(「髟/几」、第4水準2-93-19)にも似たる男よ。上杉家において、禄はいかほど貰っておるか」

と、早速、信玄も打解けて、話しかけた。

下野は、遥かへさがって、拝礼をしながら、

「六百貫をいただいております」

と、謹んで答えた。

信玄は、聞いて、

「過分なくれようかな。