Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

まさか、図にのって麗人方のオモチャになりたがる程、鈍感じゃないわね」

まったく、どうも、デリカシイのない人だ。不美人というものは自然にひねくれて下品になるものか、どうも然し、論外きわまる下品な言葉で、然し又、セムシの奴は変り者だ。彼はむしろ異彩を放って無智無学下品粗雑な千草さんに、それだからオレは好きなんだというような、内々奇妙なところがあり、彼は機嫌よくヘラヘラ笑って、

「ああ、行ってくるよ。ボクが引導渡してやらなきゃ、王仁のヤツも、めでたくお骨になれないだろうからな」

誰よりも一人おくれて、コツコツ歩きだす。それと並んで、あやかさんが門の外まで見送ってきた。

火葬場はブナの森を通りこして、山の奥底、人の通らぬ裏山の密林の中にあった。百米四方ほどの平らな草原をかこんで、スリバチ型に山がかぶさり、森に山鳩がないている。すでに火葬の薪がつみあげられ、かたわらに隠坊の夜番小屋があった。

ここで又、あらためて読経をやり、火をかける。傍若無人、狼藉者の大きな肢体がこれで愈々煙となって消え失せると思えば、私の感慨もさすがに深い。

明朝お骨をあげにくることにして私達が引きあげる頃は、いくらか、たそがれて、うすくモヤが浮きだしていた。