Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

目の下に三輪神社がある。私たちは三輪神社の横手へ現れているのであった。

私は思わず叫んだ。

「なるほど、分った。犯人はこの道から先廻りして千草さんを殺したのだ。殺しておいて、別の道からやってくる内海をやりすごして帰ったのだな。いや、いや。内海に会って何くわぬ顔、ごまかして来たかも知れぬ。だから内海を殺したのだろう」

「それでしたら、内海さんもここで殺す方が安全じゃありませんか」

巨勢博士はニヤニヤした。

「犯人がこの径を来たかどうかは分りませんや。然し、ともかく、こんな小径があってみると、失礼ですが、三宅さんも丹後さんも先生も疑われて然るべきことになりまさア。まったく、ややこしい話でさ」

普通に歩いて火葬場から裏門まで四十分から四十五分としてみると、大八車はなかば小走りにきたのだから三十分とかからなかったかも知れない。内海の足で三輪神社までの往復には二十五分か三十分はかかるかも知れないから、ピカ一が六時五十分か七時ごろ帰着して、それから五分か十分おくれて内海が戻る。アイビキの時間というものが殆どないようなものである。すでに千草さんは殺されていた。だから姿が見えないので、内海は千草さんが来てくれぬものとカン違いして、戻ってきたに相違ない。