Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

のだよ。ちょうど八丁鼻の荒広介刑事が来合していたから、頼んで追い返してもらったがね。海老塚さんの紹介状というものがバカバカしいもので、一席講じて貰うのが皆さんのためだ、奥田という人は天才であり聖人である、というような常識はずれの文面だから、頭がどうかしているよ」

「論語の先生は正気なのかい」

「狂信の徒はみんな要するに狂信だから狂人にきまったようなものだろう」

「愛嬌に一席講じて貰うのも面白そうじゃないか。さしずめ丹後の小説なんかに出没しそうな人物だから、先生、大いに面白がって色々おだてたり冷やかしたりすることだろう。人見小六の近作なんかも、終戦以来は変人奇人狂人ばっかり登場させてやがる。戦争このかた狂人が主役を演じる御時世なのかも知れないな」

「ヘソだしレビュウも論語先生も背中合せの萩と月かね。まったくだね。坂口安吾という先生の小説なぞも、ヘソレビュウと論語先生の抱き合せみたいなものじゃないか。実はね、八丁鼻先生が僕たちに何かききたいことがあるのだそうだ」

私たちは加代子さんと京子を残して、部屋をでた。八丁鼻は一馬の部屋に私たちを待っていた。あやかさんは夕食のお手伝いに調理場へ立去った。