Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
神山東洋の大きな声が弔鐘のように無気味にとどろいた。
「八時十四分」
附記 伊東の住人尾崎士郎先生、訪客に告げて曰く、坂口の探偵小説は、ありゃキミ、犯人は「私」にきまってるじゃないか。坂口安吾の小説はいつも「私」が悪者にきまってらア。だから、ハ、犯人はアレだ、「私」だよ、ウン、もう、分った。オイ、酒をくれ。
三鷹の住人太宰治先生、雑誌記者に語って曰く、犯人はまだ出て来やしねえ。最後の回に出てくる。たった一度、なにくわぬ顔をだす、そいつだよ。きまってるんだ。最後の回にたった一度、何くわぬ顔のヤツ。オバサン、ビール。じゃんじゃん、たのむ。
この両探偵は作者の挑戦状を受けるだけの素質がない。一目リョウゼンだから、細説は略す。
最も勇敢無類なのが、九州の四丁鼻先生。彼は遥々上京のついで拙宅へ現れ、
「いいですか、坂口さん、僕が今、犯人を当てきると、あとが書けなくなるです。それでも、あなた、僕の言葉、ききますか。言うていいですか」
前ぶれは大袈裟なものだが、何のことはない。ある人間が筋書をたてる、それを全然別の人間がひそかに実行する。やれやれ、それは「Yの惨劇」