Japanische Klassiker mit Furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
ワケがわからなくなったという面持で、不機嫌に口をつぐんでいる。
「調理場の、どこのところで食事をとっておりましたか」
という問に、海老塚はジロリと反抗を見せただけで、返事をしようとしない。ツボ平のオカミサンが代って答えて、料理の性質によって、仕事場の多忙の場所が変化するたびに、あっちへ移り、こっちへ行き、時には椅子にかけたり、時には立ったまま、食事をしていたということであった。
訊問が終って警官の一行がひきあげるとき、ピカ一は、ややむつかしそうな顔付で、
「警部さん。オレは、もう、イヤになったね。東京へ帰っちゃ、いけないかなア」
「そうですなア。無理におひきとめは出来ませんが、特別の差しさわりがなかったら、もう暫く滞在していただければ、何かと好都合ですが」
「そうですか。別に用はないけれどもね。私は秋の展覧会の作品も、もう描きあげているから、そっちの心配もないのだけれども、イヤだなア、オレは、とにかく、明日から、オレの食べ物は、オレに作らせて貰うぜ」
「いけませんわ。そんな、あなたが、いやらしい。あなたこそ、私たちを毒殺しかねない悪者です」
あやかさんが、叫んだ。