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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

大体兇行は十時半から十一時という見当であった。

四日の夕食後、カングリ警部は我々、それに海老塚医師、諸井看護婦、下枝さんらを広間にあつめて、

「まったく私も自殺したくなりますよ。毎々皆さんの御迷惑、お察し致しますが、又、ひとつ、我慢して、つきあっていただかなければなりません。宇津木さんの場合は自殺か他殺か、明白な証拠はありませんが、とりあえず、他殺と見る方が、自然だろうと思います。概して自殺者は、自然のままに飛びこむよりも何らか人為を施すもので、たとえば履物をぬぐとか、持物を地上に置くとか、時には裾の乱れをふせぐために両足を着衣の上から縛るとか、しかし、これも、むろん絶対のものではありませんから、宇津木さんが何一つ人為をのこさずハンドバッグをかかえ履物のまま飛びこんでいても、だから他殺だと断定するわけにも行きません。ただ、今までの解決不明の数々の事件の後の出来事としまして、我々はこれをも一つの殺人と解して捜査に当ることが当然だろうと考えるだけの次第です」

カングリ警部は先ずこう挨拶をのべた。彼は益々インギンであった。「さて、又、いつもの口上で恐縮ですが、捜査の順序と致しまして、一応みなさんの昨日のアリバイを承らせていただく必要がありますので、毎々の御愛顧に甘えすぎて恐縮ですが、今回もよろしくゴヒイキに願い