Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

理窟は僕一人だけ信じてりゃいいんだ。君から、そうやって、いたわって貰えれば、僕としては本望なんだからな。それで君にお願いというのは、加代子には友達というものが一人もない。たった一人、お京さんの外には。加代子は毎日お京さんを思いだして、懐かしんでいるのだよ。病気に悪いことを知りながら、一里の山道を歩いて、よくお京さんのところへ遊びに行ったものだからな。叱られても、又、行く。熱をだして寝ついても、起きられるようになると又でかける。脱出して、でかけるのだからな。僕はあのころ、お京さんが加代子を殺す妖婆に見えて、憎んだものだよ。だから君、お京さんに来てもらって、加代子の気持をなだめて貰えぬものだろうか。そういう役割を果し得る人といったら、お京さんの外には金リンザイないのだから、僕がいかにも意気地がなくて申しにくいのだけれども、僕のことをもう諦めて、外に心をまぎらすように仕向けて貰いたいのだ。勿論、僕自身からも、そう仕向ける。然し僕の全力で足りそうもないから、お京さんに助太刀を頼むのだ」

困った役目だ。もとより私の一存で返事のできることじゃない。

戻って京子に言ったら、マッピラ御免だと言う。