Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

然し、廊下の遠い方なら、たぶん、土居画伯は喚かなかったに相違ない」

一座はどうやら、今度は、その真理によって、説得せられたらしい。神山はすぐ、話をかえて、

「さて、次には加代子殺し。これは多門殺しと同時間に起った同じ毒殺ではありますが、その性質は違っております。多門殺しの場合は、一時半から三時まで、調理場は無人ですから、我々の誰でも、砂糖壺にモルヒネを入れておくことはできた。尤も、加代子さんが広間に読書しておられた由ですから、加代子さんはその犯人を見たかも知れない。然し、加代子さんには見られても、よかったのですよ。なぜなら、加代子さんも、同時に死んでいる筈なのだから」

神山は加代子殺しをピカ一殺しの間違い説からアッサリ切りはなしているが、ピカ一はもう、うるさいや、と言う顔付で、文句を言う気もない様子であった。

「加代子殺しは問題ですよ。この場合、毒薬は、ある特定の数分間をおいて投入する時間はないのであります。これを投入し得た者は、調理場にいたツボ平夫妻、木曾乃、八重、海老塚、及び、小用に立った、あやか夫人、京子夫人、一馬さん、矢代さん、巨勢さん、三宅さん、それに、私です。