Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
「君は、何かい、鉱泉宿へも私のことを取り調べに行ったそうだが、そうやって、みんなのアリバイを調査しているのかね」
と、私が神山東洋にきくと、
「ええ、そうでさア。根が弁護士ですから、こんなことが好きな性分なんですなア。私はF町も調べました。一馬さんはアリバイがありましたな。丹後先生はダメ。丹後先生はヤッパリ、十二時二十分という奴にお乗りだったんですよ。道の上へフラフラと飛びだしてきて、こうユラユラと泳ぐみたいに手をふってネ、自動車の車掌も運転手もよく覚えていましたよ。だが三宅先生。あなたは然し、諸井嬢のことはとにかく、バスの始発の件ですなア。あなたは始発には乗りませんでしたね」
神山は木ベエを見つめたが、木ベエは相手にならず、全然返答の様子がない。
「海老塚医師が諸井嬢と三宅先生の仲を疑りだした。疑る根拠はあるのです。なぜなら、三宅先生は始発でなしに、十二時四十分、つまり、海老塚医師と同じバスでN町へ行かれたのです。つまり三宅先生は七時半前に当家を出発された。然し、十二時四十分まで、この村のどこかにおられた筈です」
木ベエは又、答えなかった。答えようともしなかった。