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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

それにジャーナリズムは事物を歴史的性格で判断せず、現実の現象性で判断するから、彼が第一級の流行作家であることから、彼の傲慢は当然とうけいれ、却って自信があるとか、あれだけ信念がなきゃ芸術はできないなどと、逆に彼の傲慢が美徳の如くに評価される始末、好色癖などはむしろそれが天才の証拠のように、さすがに一般と神経が違うなどともてはやされる有様であった。

私は然しこれは観物だと思った。それは土居光一が一座に加わってきたからで、文壇と画壇の鼻つまみの野獣を角突き合わせる、なるほど、こいつは趣向である。一馬にしては大出来の趣向で、私はウカツ、いつも奴らに腹を立てさせられているばかりで、彼らを酒の肴にすることはついぞ気がつかなかったのである。

ところが期待を裏切られた。奴等はやっぱり海千山千の強か者で、粗雑のようでもヨタモノ仁義の神経は発達していて、全然角突き合わないのである。

「やい、ピカ一、お前は酒を飲まないのか」

王仁が言ったが、光一はニヤニヤしている。彼はあんまり酒を飲まない。まったく奴のように酔っ払わなくとも、人前で平気の平左で女をだいたり口説いたりする奴は、酒の必要はないのだろう。