Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

のだそうで、まるで怒った顔付だが、御当人はそれで結構たのしいのかも知れない。

広間へ行くと、みんな揃っていて、食事の支度ができたというから、食堂へはいる。海老塚医師が遅れてきた。つづいて、宇津木秋子がモーローたるていで現れて、

「なんだか、頭が痛むわ。御飯が欲しくないのだけれども、皆さんお集りのきまった時間て、なんだか寝ていられなくなるのね」

「ゆうべ徹夜なさったの?」と、胡蝶さん。

「いいえ。眠りすぎちゃって、いまだに、ねむいのよ。山の中は眠いのかしら。ふだん生活が不規則だから、たまに規則的な生活すると、健全みたいで変にたのもしくなるのだけれど」

「悪徳高き淑女は善行を愛するもので、そのタグイですな」

とピカ一が大声で言う。

「お水だけ、いただくわ」

「御病気じゃないの?」と、あやかさん。

「うん。無芸大食の私が、食慾がなきゃ、病気かもしれないわね」

「ツワリじゃないですか」とピカ一。

「海老塚さんに診ていただくがいいさ」

と、一馬が昔の女房をいたわる。今の御亭主のモクベエはムッツリ不機嫌だが、いずれ彼等は別れるのだろう。

「あらあら。ほんとに病気にされちゃ、いやだわ」