Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

といえば一目おかれている敏腕家であった。

「何だい、それは」

「鈴ですがね」見たところ、極めて安っぽい品で、猫の首ったまにブラ下げるような鈴である。

「寝台の下に、もっと何かないか。おい、読ミスギ、お前チビだから、もぐってみろ」

と八丁鼻が兄貴風を吹かせる。読ミスギとよばれた刑事は本名は長畑千冬というのだが、どこでどうして覚えたのだか似合わぬ知識がある。ドイツ語などを齧っておって、医学の心得などがあるが、探偵のこととなると決して敏腕とは申されない。単純な犯罪を複雑怪奇に考えすぎ、途方もなく難しく解釈して一人で打ちこんでしまうから「読ミスギ」という渾名をとった。こんどの事件は東京から来たインテリ連の複雑な犯罪らしいから、案外こんどの事件に限って読ミスギにウマが合うかも知れないとカングリ警部が考えたから八丁鼻とコンビに連れてきた。八丁鼻は八丁先を鼻で嗅ぎだす敏腕だが、根が慌て者の一人呑みこみ、田舎の犯罪にはカンは確かだけれども、インテリの計画犯罪には読み方の足らない憂いがあるのであった。

屋敷の見取り図の画像

読ミスギはベッドの下へもぐりこもうと四ツ這いになったが、