Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

私たちは蛇なんか見るのもイヤよ。ねえ、あやか様。私たち二人はピカ一さんなんか振向きもしなかったわ。スサノオのミコトみたいな、そんなの、イヤらしい」

「スサノオのミコトか。なるほどね。奥さんはアマテラス大御神かも知れないけど、千草さんは何だろう」

「オカメのヒョットコよ」

千草さんは真剣に怒ってしまったから、シラノ二世も降参して、

「ピカ一さん、あんたはやたらに出シャバッて喋りたがるくせに、こんな時には喋ってくれないのかな。スサノオのミコトとなると下界の奴らと話がしたくなくなるわけかな」

「オレは美人以外に話しかけないという戒律をまもる行い正しい紳士だからさ」

そのとき誰かが扉をあけた。

扉の開くにつれて一人の若い女がひょろひょろと現れた。八重という女中である。扉につかまって人々の方を見たと思うと、ヘタヘタと坐ってしまった。なんのために坐ったのかと思ったが、実は腰がぬけたのだということが、後になって分ったのである。

「お嬢さまが」声がつづかなかった。

「え、なに?」

「……殺されて……」

カングリ警部は私達に向って、

「皆さん、しばらくここからお動きのないように」