Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
金色に、ひかったんだよ。」
「なにが、ひかったのさ。ぼく、気がつかなかった。」
「顔が、ひかったんだよ。自動車を運転しているやつの顔が、金色だったよ。」
「えっ、それじゃ、黄金仮面……。」
「そうかもしれないぜ。あっ、自動車がとまった。見なよ。あいつおりてくるよ。」
そうです。
その自動車は、百メートルほどむこうでとまって、中から、みょうな男がおりてきました。
フワフワした黒いマントのえりをたてて、黒いソフトを、まぶかに、かぶっています。
夕方のことですから、はっきりは見えませんが、ひさしをぐっとさげたソフトの下から、キラッとひかる金色のものが見えました。たしかに黄金仮面です。
黄金仮面は、すなわち二十面相なのです。
その黒マントの男は、そこに店をひらいている、りっぱな美術商の中にはいっていきました。
「いってみよう。」
小林少年はポケット小僧をひきつれて、そっと美術商の前に近づきました。
とまっている自動車は、からっぽです。二十面相がじぶんで運転してきたのです。
美術商には、りっぱなショーウィンドーがありました。中には片桐さんのよりはずっと小さいけれども、やっぱり古い鍍金仏が立っていて、そのまわりに、小さい仏像や、土の中からほりだした古代の人形などが、いっぱい、ならんでいました。