Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
道は、そこで、いきどまりなのです。
小林君はうしろをふりむきました。すると、ああ、もうだめです。あの大きなゴリラが、谷底の道いっぱいにひろがって、ヨタヨタとこちらへ歩いてくるではありませんか。
「ゴウウウ……。」
おそろしい、うなり声が谷にこだまして、ひびいてきました。
ゴリラは、ながい両手をブランブランさせながら、ねこ背になって、首を前につきだし、おそろしいきばのある口をガッとひらいて、うなっているのです。
「チンピラども、逃がすもんか。」というように、うなっているのです。
ふたりは、もう生きたここちもありません。前と両がわは、きりたったような岩山にふさがれ、うしろにはゴリラです。まったく逃げ場がなくなってしまいました。
ゴリラは、あいかわらず、ヨタヨタと歩いてきます。四つんばいになって走れば、一とびで、ここまでこられるのですが、そうはしないで、あと足だけでぶきみなかっこうで歩いているのです。ひょっとしたら、さっきころんだので、どこか、けがをしたのかもしれません。
「あっ、こんなとこに、ふかいほらあながあるよ。」
ポケット小僧がそれに気づいて、さけびました。