Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
しかし、懐中電灯はすぐに消してしまうのです。いつまでもつけていては、ゴリラのめじるしになるからです。
二十メートルも、おくへすすんだでしょうか。パッと懐中電灯をつけてみると、あたりのようすが、かわっていました。
上からたれる水のしたたりは、ますますおおくなり、土がじめじめとやわらかくなって、両がわから道にながれおちています。
そのへんはまるたの柱もおおくなり、一メートルごとに立ててあるのですが、それがくさって、なかには、おれてしまっているのもあります。
いつ、頭の上から、土がくずれおちてくるかわかりません。それに、道にながれおちた土に、足がつっかかるので、歩くのにも、ひどく、ほねがおれるのです。
「ゴウウウ……。」
またしても、ゴリラのうなり声がひびいてきました。しかし、それは、ずっとうしろのほうからです。
なぜゴリラは、すぐに、ふたりにとびかかってこないのでしょう。やっぱり、どこかに、けがをしていて、はやく走れないのでしょうか。
それとも、ネコがネズミをすぐにたべないで、おもちゃにして、よろこぶように、ゴリラもふたりの少年を、おもちゃにして、たのしんでいるのでしょうか。