Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
「なんともないよ。なにかで頭をうったのかな。」
「おやっ、ひたいから血が出ているよ。」
「うん、そうだ。ここをうったんだ。それで、気がとおくなったんだよ。」
小林君はハンカチを出して、きずをおさえていましたが、ふと、しんぱいそうな顔になって、
「ぼく、どのくらい気をうしなっていた?」
「ちょっとだよ。一分ぐらいだよ。」
「それじゃあ、落盤があってから、時間はたっていないのだね。で、あいつはどうしたんだい。」
「あいつって?」
「きまってるじゃあないか。ゴリラだよ。」
「ああ、あいつかあ。あいつね、土がおちたとき、すごいさけび声をたてたよ。でも、ぼくたちのかくれていた土の山より、ずっとむこうにいたから、うまく逃げたかもしれないよ。あっ、小林さん、ぼくたち、たすかったね。土がくずれて、道がとまってしまって、あいつ、こっちへこられなくなったからね。」
ポケット小僧は、よろこびましたが、ふたりは、ほんとうにたすかったのでしょうか。ゴリラより、もっとおそろしいことが、待ちかまえているのではないでしょうか。
「とにかく、こっちからは出られないのだから、おくへはいっていくほかはない。