Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、ここは、やっぱり東京なのでしょうか。」

「ええ、まあ、そうですの。でも、あなたは、まだ、いろいろなこと、お考えにならないほうがよろしいですわ。」

「なあに、もう、だいじょうぶですよ。どこも、なんともありません。すこし、頭がフラフラするぐらいのものです。」

明智はそういって、長いすの上に、おきなおってみせました。しかし、そうして身をおこしてみると、やっぱり、からだがほんとうでないのか、部屋ぜんたいがグラグラゆれているように感じて、おもわずいすの上に手をつきました。

「まだ、だめです。めまいがします。なんだか、この部屋がフワフワと、宙にういているような気持です。」

「ほら、ごらんなさい。むりをしてはいけませんわ。」

「しかし気分はなんともないのです。どうか、ご主人にあわせてください。おれいをいわなければなりません。」

「そんなことはいいんですの。それに、いま主人はおりませんし……。」

そのとき、明智は、この小部屋のつくりかたが、どうも、ふつうでないことに、やっと気がつきました。

「おやっ、この部屋には窓がひとつもありませんね。だから、昼間でも、こうして電灯をつけておくのですか。