Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

思わず、両手を目にあてて、立ちすくんでいました。

そして、五分もたったでしょうか。いきなり、耳のそばで、電人Mの声が、わめきました。

「さあ、見たまえ、命を吹きこんだぞ。いいか。ふたをあけるよ。」

目をあいてみると、いつのまにか、火花はとばなくなっていました。電人Mがスイッチを切ったのでしょう。

電人Mが、かんおけのような箱に近づいて、そのふたを、パッと開きました。

すると、中から、大きなタコ入道が、ムクムクと、頭をもたげたではありませんか。さっきのゴムのようなものを、型にはめて造った火星人が、生きて動きだしたのです。

火星人は六本の足で、箱のふちにつかまり、ニューッと立ち上がると、箱の外へ、はい出してきました。

治郎君は、あまりの恐ろしさに、「あっ。」とさけんで、逃げ出そうとしました。すると、電人Mが治郎君の肩をグッと押さえるのです。

「ハハハハ……、なにもしやしないよ。こわがることはない。こらっ、あっちのすみに、行っていろ。」

まるで、犬でも叱るように、火星人を部屋のすみに、追いやりました。火星人はおとなしく、言われるままに、すみにいって、うずくまっています。