Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
びっくりして、ぴったり、かべにからだをくっつけました。暗い廊下なので、そうすると、ポケット小僧の小さなからだは、かべとみわけがつかなくなってしまうのです。
その前を、あの大きな電人Mが、足音もたてないで、歩いて行きました。二十面相です。機械の実験をすませて、治郎君をどこかに、とじこめてから、自分の部屋へ、帰って行くらしいのです。
ポケット小僧は、かべから離れて、そっと、そのあとをつけました。
二十面相は、廊下を二つ曲がったところで、立ちどまりました。
そして、低い声で、
「ひらけ、ゴマ。」
と、呪文のようなことばを、つぶやきました。
「ひらけ、ゴマ」というのは、「アリババ」の童話にでてくる呪文で、それを唱えると、どんな厳重なとびらでも、ひとりでに、スーッと、開くというのですが、実際に、そんなことが、できるはずはありません。
ところが、おお、ごらんなさい。二十面相が、その呪文を唱えると、なにもしないのに、廊下のかべが、まるでドアのように、スーッと、開いていくではありませんか。
ポケット小僧は、びっくりしましたが、これはやはり電気仕掛なので、「ひらけ、ゴマ」