Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
」
「いや、犬にしては、かみつきかたが小さいよ。ネズミだろう。」
「ネズミが人間にかみつくもんか。なにか、怪しい動物が、まぎれこんでいるんだ。」
「おい、懐中電灯をつけて、捜してみよう。」
パッ、パッと、あちこちに、光がながれました。部下たちが懐中電灯をつけて、ベンチの下を照らしているのです。
「あっ、まっ黒なやつがいる。」
「人間だ! 人間の子どもだ。」
「よし、つかまえてしまえ。」
とうとう、見つかりました。むろん、それはポケット小僧だったのです。かれは、からだが小さいのをさいわいに、ベンチの下をはい歩いて、部下たちの足を、つねって回ったのです。
たちまち、みんなに、とりかこまれましたが、小さいうえに、すばしっこいポケット小僧は、ヒョイヒョイと身をかわして、リスのように逃げ回り、なかなか、つかまるものではありません。
くらやみの中の鬼ごっこが、はじまりました。
「あっ、そっちへ行ったぞっ。」
「さあ、つかまえたっ。……あらっ、すべり抜けちゃった。なんて、すばやいやつだ。」
「痛いっ、おれのお尻に、かみつきやがった。こん畜生。」
大さわぎです。相手はポケットにはいるといわれる、小さな子ども、こちらは、何十人の大人です。