Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

怪人は、通路のまんなかを、ゆうゆうと歩いていきます。二少年は遠くはなれて、そのあとをつけました。

「おい、あいつ、黄金仮面だよ。」

高橋君は、尾行をつづけながら、丸山君にささやきました。

「ぼく、いつか、『黄金仮面』という本を読んだことがある。その本についていた写真が、あいつと、そっくりだったよ。その黄金仮面は、フランスの大どろぼうのアルセーヌ=ルパンがばけていたんだが、ルパンはもう死んじゃったから、あいつはルパンじゃないよ。きっと、むかしのルパンのまねをして、黄金仮面にばけているんだよ。」

ああ、黄金仮面。そのむかし、日本じゅうをふるえあがらせた、あの怪人黄金仮面が、もう一度あらわれたのです。そして、いま、目前をむこうへ歩いていくのです。

二少年は、なんだか、おそろしいゆめを見ているような気がしました。

お堂の入口には、番人がいるのですが、黄金仮面は平気な顔で、その前をとおりすぎました。

番人は、ギョッとして、立ちすくみ、あまりのことに口をきく力もありません。

怪人はお堂を出ると、一度も、ふりむかないで、ゆっくり歩いていましたが、二少年が、ついゆだんをしてそのうしろへ近づいたとき、ヒョイとこちらをふりかえりました。