Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
「ハハハ……、おれは、とび道具のような、やばんなものは持っていないよ。血を見るのは大きらいだからな。それより、知恵だよ。おれの武器はおくそこの知れない知恵なのだ。」
「フフン、まけおしみをいってらあ。で、どんな知恵があるんだっ。」
小林君もまけてはいません。
「それはね、こうするんだっ。」
と、さけんだかと思うと、仏像にばけた恐怖王は、いきなり、小林君めがけて突進してきました。
そのいきおいが、あまりはげしくて、つきたおされそうなので、小林君は思わず、一方へ身をかわして、かたすかしをくわせました。
そして、いまにも、こちらへつかみかかってくるかと、身がまえていますと、恐怖王はかたすかしをくったまま、小林君のそばを通りぬけて、玄関のほうへ矢のように、かけだしていってしまったではありませんか。逃げたのです。
「みんな、来てください。あいつが逃げたから、つかまえてください……。」
小林君は、家じゅうにひびきわたるような声で、さけびながら、あとを追いました。
その声を聞きつけて、片桐さんとふたりの書生もかけだしてきました。
玄関をでると、まっくらな庭です。小林君はキョロキョロとあたりを見まわしましたが、金色の仏像はどこへかくれたのか、姿が見えません。