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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

私はお巻さんと二人でつれ立って学校に行き、つれ立って帰って来た。が、これを知った祖母は私にこう言うのだった。

「ふみ、お前はな、あんな他人の頭の垢のお蔭で暮している家の子なんかと一緒に学校に行ったり帰ったりしちゃあいけないよ」

私は無論この命令を守らねばならなかった。で、朝はわざと茶碗の洗い方や椀の拭き方にひまをかけて、ひとり遅れて行くようにしたり、裏口からこっそりと一人で出かけたりした。

行きはそれでよかった。けれど、帰りにはどうしても一緒に帰らなければならなかった。お巻さんはいつも私と一緒に帰ろうと言った。私はお巻さんと一緒に帰ることを禁じられている。でも私はまさか「あなたのような貧乏人の子とは一緒に帰れないのよ」とも言いかねたので、祖母たちの怒りを気にしながら、恐る恐る、そして、いつもなるべく、少し速めに歩いたり、遅れて歩いたりして、ろくに口もきかずに帰るのであった。

ある夏のことだった。お巻さんと私とは、お昼すぎに一緒に校門を出た。町筋を半丁ばかりも来かかると、お巻さんはふと立ち佇って思案しいしい私に言った。

「私、伯父さんとこへ寄って、貰って行きたいものがあるんだけど……ねえ、待っててくれないふみちゃん? すぐだから……」