Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
「ちょっと見せて……貸してくれない?」
「貸してもいい」
それを手に取ると、私はその第一頁から読み始めた。子供達が遊んでいる間、吸い込まれるように貪り読んだ。何から何まで一つとして面白くないものはなかった。授業時間中にもこの本のことが忘れられなかった。学校がひけてもしばらくは教室に止まって読んだ。帰る途中も、のろのろと牛のように歩きながら読んだ。帰ってからもわずかな隙を盗んでは隠れて読んだ。
無論私は祖母に見つけられて叱られた。けれど私はもうどうしても思いきることができなかった。それからは家で読むことだけはよしたが、登校の途中や帰り途や学校の遊戯時間や授業時間最中にさえも時々そっと読んだ。そして次ぎから次ぎへといろいろの友達からいろいろの雑誌や本を借りて読んだ。
困ったのは学校を出てからのことであった。私は始終家の中にいなければならなかった。だから誰からも何も借りることができなかった。何とかして本を読む方法がないかと、私はそればっかり考えていた。と、そこへ、近所の家の娘さんが月々とっている『婦女界』かなんか持って来た。私はそれを借りた。そして旧いのがあればみんな貸してほしいと言った。