Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
も一つの白っぽい単衣はお前が自分で着破ってしまって今はもうないんだよ」と説明してから、「それから言っとくが、うちに帰ってから、朝鮮のおばあさんがいい着物をたくさん持って私を連れに来たのは、あれは本当は私を瞞すつもりだったんだなんて言っちゃならんぞ、よく聴け! お前の心がけさえ良けりゃ、ありゃみんなお前のものだったんだよ、ただ、お前の心がけがよくなかったばっかりにお前はあれを貰えなかったんだよ。つまり自業自得っていうもんだ。解ったかい?」などと、私が家に帰ってから訴えるであろうところの不平を言わせまいと、まずその予防線を張るのだった。
無論私は「ええ」と答えた。だが腹の底では「私はもう子供ではありませんよ」と言いかえしていた。
翌日、私と祖母とは早昼飯を済ませて家を出た。
祖母は貞ちゃんを女学校にあげる相談もあり、かたがた、祖母の本家に当る操さんの実家から長男の結婚式に招待されていたので、広島まで行くことに前からきまっていたのであった。
家を離れるときに、叔父が私に小遣銭だと言って五円かっきりくれた。そしてそれが私に贈られた岩下家の全部であった。駅まで叔母が見送ってくれた。