Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
私達が互いに多少大人びた挨拶を取りかわした後、どこへ行くのかと私は訊ねた。
「蕨採りに行くだ」と友だちが答えた。
急に私は、自分も一緒に行ってみたいという気になった。
「ちょっと待っててくれない? 私も行くから……」
みんなは私の願いを快く容れてくれた。私は家に帰って、こっそりと山登りの仕度をして飛び出して来た。
澄んだ水の流れている岩の多い、渓川の辺を通って、私達は歩いた。こんもりと繁った樹の間には、虎杖や木苺や山独活が今をさかりと生い立っていた。私の知らぬさまざまの草木が芽生えたり、花を開いたりしていた。しんとした、しめっぽい森林の中で鶯があちらの山こちらの谷と順送りに鳴いていた。そうした森の中の道を通りぬけると、芝生が生えているのかと思われるような山が前方に聳え立っていた。霞がふうわりとそれらの山に垂れこめていた。
山はもちろん芝生に覆われているのではなかった。かなり背の高い灌木が自生しているのだったけれどまだ青葉の五月には早い。私達は容易にその間を歩きまわることができた。
真綿で頬かむりしたようなぜんまいが、洋髪に結んだような蕨が、簇々と生い立っていた。