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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

朝鮮にいるとき私は、自分と犬とをいつも結びつけて考えていた。犬と自分とは同じように虐げられ同じように苦しめられる最も哀れな同胞かなんかのように感じていた。

思わず私はエスを抱きしめた。

「エス、お前は仕合わせかい」

小さな声で、私は心からこう言った。

その時、叔父の声がした。

「ふみ、さあお上り、おひるが出来た」

私はもう一度犬をしかと抱いて、それから上った。

私のもって来た蕨が、いつの間にかゆでられ、卵と一緒に煮つけられていた。御飯も温いのが出来ていた。久しぶりで私は美味しい食事をとることができた。

おひるが済んだ頃に、前の慧林寺から若い坊さんが二、三人遊びに来た。みんな私よりは三つか四つぐらいの年上で、遊ぶのにはちょうどいい相手であった。しばらく話しているうちに、私達はもうすっかりお友達になった。

私は、後で自分でも恥しくなったほど、それらの坊さん達を相手に饒舌った。はては、歌留多とりまでもしてまるでお正月かなんかのような気分にすらなった。

夕方になって私は帰った。帰って見ると、母は叔母の養蚕を手伝いながら相も変らぬ愚痴ばなしをしていた。「ああ、またか」