Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
私の望んでいた、たった一つの活路! それも今は全く絶たれてしまったのだろうか。私はもう涙も滾れなかった。
私はしぶしぶと小松屋に帰ったが――どうしてだろう、何を叔父は考えているのだろう――と考えて一晩じゅう私はまんじりともしなかった。
翌日、叔父は杣口の祖母をつれて小松屋に来た。そして浜松までの切符を二枚買って、私と祖母とを汽車にのせた。
「どうしたの、祖母さん」と私は汽車の中で祖母にきいてみた。けれど祖母は私に何も言わなかった。
「どうしたのかわしにもわからん。だけど、元栄が二、三日したら来ると言うから、そしたらわかるだろう」
祖母が何も知らないはずがないと、しかし私は考えた。
「じゃあ、どうして祖母さんは私と一緒に来たの」
「どうしてッてことはない。ただ、元栄がお前をつれて行ってくれと言うから来ただ。わしも久しぶりにたかのにも会いたいから……」
私はもう、祖母に何もきかなかった。私はただ、重大な危機が今私にせまっているということだけを感じていた。
私達は父の家に着いた。この前私は、父と喧嘩して出て来ているのだから、私一人だったら父は恐らく、何とか文句を言って私を父の家に入れなかったかも知れないところであるが、祖母と一緒だったので何も言わなかった。