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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

けれど私はそれをじっと耐えた。過ぎ去ったことはどうにでもなれ、これからだ、これからのことが大切だ、と私は考えた。

話がすむと、叔父は泊りもせずに、すぐその日のうちに引きかえして行った。

私は、叔父を玄関に見送った。叔父は私に言った。

「何もかもお父さんに話してあるから、後でよくきいておくれ」

私は父を見た。父はふくれた顔をして私を睨んでいた。今にも私を蹴とばしたいような有様であった。

叔父を送り出すと、父はもうたまりかねたとばかりに、叔父を送ってまだ玄関の畳の上に座ったまま、立ち上りもしない私を、

「この畜生め! このばいため!」と、憤怒の声をしぼりながら、突然、私の肩のあたりを蹴った。

不意を打たれた私は、ぎゅっと唸ってその場に横だおしに倒れた。肩の骨が砕けでもしたように私は思った。起き上る勇気もなく、私はただ、ぼんやりと倒れていた。

父は続けた。

「よくもそんなふざけた真似をしやがったな。よくもこの俺の顔に泥を塗ったな……朝鮮から還されたのも大方そんなことのためだったんだろう。そうだ、そうに違いない。よし、勝手にしやがれ……」

ようやく意識を恢復した私は腹立ち紛れに父に喰ってかかった。