Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
小さい時分にその母と一緒に捨て去った子を、ふと十年の後に見て、急にその子の上に親権を振りまわし、物品同様に小さなお寺のだいこくに売る約束を一人で勝手に決めておいて、それが自分の思うようにならぬと言っては、畜生呼わりをする父に、そもそも、そういったことをした自分に何らの責任や罪悪がないとでも考えているのであろうか。
私は何も弁解の要はない。私は何ももうききたくはない。
「何、かえっていいんだよ。元栄のためにも、ふみ子のためにも、かえっていいんだよ。わしらはとうからこうなるのを願っていたんだけど、どうにもならないでいたんだ。ちょうどいいんだよ」と祖母もこう言って、別に私を叱ろうとはしなかった。
――哀れなる祖母よ、あなたはただ叔父の安全弁として連れて来られたのです。叔父は、あなた方が私と叔父とをくッつけることに反対なのを知っていました。だから、叔父が今、父との約束を反古にしようとするとき、父がもし何とか反対することがあってはという心配から、その時の用意にと、叔父の破約の味方になってくれるように、ただそればっかりにつれて来られたのです。だが、あなたにはその用がありませんでした。