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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

大叔父は私の祖父から三番目の弟で、若い頃、縁続きに当る隣村の小酒屋に養子にやられた。が、村では思わしくなかったので、家族をつれて東京に出た。そして初めはやはり、多少学問的なことをしてみようと考えてもいたようだが、それも余りうまく行かず、そこで、どうしたはずみからであったかは知らないが、とにかく古着屋を始めたのだった。

大叔父は別に商才というほどのものを持っていたという訳ではなかった。が、いろいろの失敗から素敵なしまり屋になった。また石橋を叩いて渡るといったほどの用心家ともなった。そしてそのおかげで幾年かするうちに、どうやら食ったり着たりするのには差し支えないだけの小金を溜め、それから少しずつ一歩一歩と今の地位にまで成り上ってきたのであった。

もっともこれには妙なことからの「運」も手伝っているにはいるのだ。

大叔父の懐に小金が溜った時分から大叔父の妻の素行がぐれ始めた。そこで、一方では男の顔も保たねばならないし、一方では家計の方にも影響してくるというので、すでに三人の子までなした仲だったが、大叔父は断乎としてその妻を離縁した。そして後妻を迎えた。