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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

自信をもって私は、私の粉しゃぼんをそのおかみさんにすすめることができた。

「きっと落ちます、なんなら私が一つためしてみましょうか」とさえ私は言った。

「じゃ一袋おいて行って下さい」と、おかみさんは、懐中から財布を出して二十銭だけ奮発してくれた。

「ありがとうございます」と私は、金を受け取るなり、走るようにその路地から大通りに出た。そして、かねて硝子戸越しに目星をつけておいた団子屋へ飛び込んで、二皿の餅菓子を食べた。朝から一食もとらない空腹を充たすには不足だったが、でも、それで幾分かは元気づいた。

行商にもしかし幾分か馴れてきた。今ではもう人の家を訪ねるのにそう気骨は折れなくなったが、その代りやはり売れ行きはよくなかった。一日に三十銭も売れれば上等の方だった。三十銭では三割の口銭で九銭にしか当らない。それで一日の生命がつなげるわけがない。だから私はただ、仕入れたものを売っているばかりで、再びまた仕入れることができないのであった。

歩きづめであるから足駄の歯はぐんぐん減って行くが、新しいのを買うことができなかった。で、私はよく、郊外の大家の近所やごみだめの中に捨てられているお嬢さん方の下駄や時には男の下駄をも、自分のと穿きかえて歩いた。