Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
七つの時から村の寺子屋に通い、九つの時から村に建てられた普通学校に通ったが、頭は素敵によかった。で、朴は学問をしたいと思ったが、ちょうどその頃から家運が傾いたので、兄は朴を百姓にさせようとした。そして事実朴も百姓をした。が、学問をしたいという朴の望みは遂に抑えきれなかった。で、十五の時彼はひそかに大邱にとび出し、高等普通学校の試験をうけたが、試験は見事パスしたので、兄も見かねて苦しい中から彼に学資を送った。その頃から朴は早稲田の講義録をとり、日本の文学者の書いたものなどを読んだ。そして彼の思想はだんだんと左傾した。
独立運動に参加しようとしたのはその頃であった。けれど彼はただちにその運動の虚構を知った。支配者が変ったところで、民衆には何のかかわりもないと、彼は思った。そして十七の春東京へ来た。
東京へ来てからの彼の生活は苦闘の歴史そのものだった。彼はだんだんと自己に沈潜して行った。彼はもう、口さきや筆のさきでの運動なんかに興味を失った。彼は彼自身の道を行こうとした。
もっともこれは、この時すべて彼が語ったのではない。彼は余り自己を語らない男である。