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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

しかもその二枚を書き損じると、後にはもう書くものがなかったので、それをいいことにして私は、四年から高等を卒業するまで、三度に一度ぐらいしか清書を出さなかったのである。そのためかどうか、今に私は、ただに字が下手いばかりでなく、筆というものが使えないくらいである。

図画については忘れられぬ憶い出がある。

尋常五年に進級したとき、私達は絵具をつかうことになった。私はそれを買ってもらわなければならなかった。だが、どんな入用なものでも容易に買ってくれないことを知っていた私は、それを願うのにも気がねをした。恐る恐る私は、絵具を買ってほしいと訴えた。すると叔父は、

「絵手本を持って来て見せろ」と私に言った。

私が絵手本を見せると、叔父はそれをちょっと見てから、

「うん、これくらいならこれだけあれば充分だ」と、自分の絵具箱から粗末な使いふるしの、赤、青黄の三原色と、使いふるしの画筆を二本くれたばかりだった。

この絵具はやがて使い果されてしまった。ちょうどその頃、村の学用品店では、墨のようにすって使う新式の絵具を取り寄せて売っていた。色の出工合もよし、特にそれが新規なので、みんなはそれを使っていた。