Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
まったく歌だけで、どんな相手でもコロリと参ってしまうようないい恋歌がありますからね」
皆笑った。胡摩塩の小学校の国語の先生が、
「先生はどの歌ならコロリと参りますかね」
「さあ」
と仁田さんは笑って「それじゃあね。この次ぎの会の時一番好きな恋歌を一首ずつ選んで来ることにしようじゃないか」
「それは面白いでしょう」
と商業学校の先生が賛成した。
「私のようにお婆さんになっちゃ少しテレくさい気がしますわ」
女学校の先生が苦笑すると、
「なあに、恋歌をよむと若返りますよ。伊藤左千夫なんて人は五十を過ぎて、顔負けするような恋歌をよむじゃありませんか」
私は鈴子のいる前で、よくこんな話をすると思って感心した。自由な人だと思った。
「僕たちはどうするんでしょう」
と私は後で鈴子にささやいた。
「そうですね。やはり選んでいらっしゃるんでしょう」
「僕は持ってきます。あなたは?」
「さあ」
と彼女は赤くなった。「これまでこんな事したことないんですもの」
「選んでいらっしゃいよ」
と私はすすめた。「その方が先生よろこびますよ、きっと」
「とにかくあたしも出ますわ。休んだことないんですもの」