Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
このごろでのお前の秀作だ」仁田さんは紅くなった額をほころばして、我が娘をほめた。
今度は私に作れと言うだろうと思って、私は不安になった。盃を受けながらも歌ばかり考えていた。
「どうした。君は青くなってるぞ。歌というものは心配してはつくれん。どうでも構わんと思って、調子に乗って作るのだ。まあ、も少し飲め、歌は出来んでもいいよ」
私はきまり悪いながらも、よく解ると思った。
「広前を今朝はも掃かず白がねのこの積む雪を神のまにまに」
仁田さんは朗々とこう詠んで、ニコニコと私たちを見比べて、また盃を飲み乾した。
私は私だけ詠まないのは癪だと思って、負けじ根性がむらむらと起ったので、
「さす竹の君とつくりし雪達磨」
と上ノ句だけ一気呵成に言ったが、後が出なかった。
「いいぞその調子だ」と仁田さんは景気をつけてくれた。私はもう後さきを考える余裕もなく、「消えつつもとな燃ゆる思いを」とやってしまった。
鈴子は真赤になった。が仁田さんは愉快そうに、手を打って、「うまいうまい、とても秀歌が出来たじゃないか。いいか歌はこういう風にやらんといかん。君の歌はいつでも硬いが、今日のだけはちがうだろう」