Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
ただぶっ突かった対手が素質がいいか、どうかはその人の大きな幸、不幸になるのだ。年少のころ優れた対手と触れあう機縁を恵まれたものは幸である。よい共存者が常に周囲に見出されるような共同体を私たちがつくらぬのもそのためだ。人は自分だけよくても成長して行けるものではないのである。
尾道での私の年少の異性の対手に、も一人の少女を書きとめて置かねばならぬ。それは安子という貧しい養鶏屋の娘であった。
彼女は父親がハワイに出稼ぎに行ってる間に産れた子で、あちらで育ったので英語が話せた。父親はずっと若い時、広島県に多い移民の群にまじってハワイに渡って農業をやって少し目鼻が付いた時、郷里から妻を迎えて、安子が出来たのだ。がその後農業に失敗して、金もあまり溜らずに郷里に帰って、ささやかな農園と養鶏とをやっているのであった。
彼女と初めて知り合ったのはユーモラスなきっかけによるものだった。
私は、今もそうであるが、子供たちに滑稽な真似をして見せるのが好きであった。「赤んべ」をして見せたり、舌を吐き出してお化けの真似をしたりして、子供たちが笑うのが楽しかった。今でも時々道を歩いていて、見も知らぬ子供たちの群れに突然それをやることがあるが、子供たちは必ず反応するものだ。