Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
けれど何故恥ずかしがらねばならないのだろう? 貧乏で、働くことは少しも恥ずかしいことではないではないか。そうしたことは虚栄心に過ぎぬのだ。
そう思いつつも私は幕が下りて、安子が今度は兄に代って、「おカキはよろーし」と言いながら籠を抱えて廻り出した時には、自分の耳たぼが赤くなるような気がした。
私は胸が痛くなった。私は下を向いていたが、やがて彼女は私たちの側を通った。彼女ははにかんではいなかった。そんな余裕もなかった。短い幕間を客をかき別けて売って通らねばならぬのだ。姉は何も知らずにおカキを買った。彼女はエプロンから手早く釣銭を出して渡した。また売り声を上げながら、廻って行った。
私は家へ帰ってから考えこんだ。彼女がいとしくあわれだった。どうも自分が浮いてるような気がして落付けなかった。
それから私は私の坊ちゃんらしいところを彼女に見せたくなくなった。けれども彼女の方では何とも思ってないらしかった。
「※は明るくて、きれいでいいわね。あたし西洋店は大好きよ」
と言っていた。
私はクリスマスに彼女に手袋をプレゼントした。それは刺繍があって、指から尖きは露出しているもので、その頃の流行であった。