Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
それと共に塵がとれて出て来る。
「ほーら、もう痛くあるまいがの」
火のつくように私は泣いた。何のためか母にも、乳母やにも解らない。村の医者が来た。この医者は十八番の腰湯をさせた。すると、げえっと指環を戻して吐き出した。乳母やのを呑み込んでいたのだ。
乳母やの家に連れられて行ったらしい。藁ぶきの屋根、そのまわりに実のなった柿の木があった。茶釜からひしゃくで茶を汲んでいた。ずっと年老った乳母やの母が歯のない口で、やさしく笑って、頭を撫でて柿をくれた。
この乳母やは後に私を灰小屋の柱にくくりつけて置いて、他の男と忍び合い、とうとう駈け落ちした。
進庄という村の妙見祭りに、山の中の宮の馬場で、鳥の尾や、獅子の面をつけた子供たちが太鼓をたたいてはおどるのを見ていた私は、折ふし痢病だったらしく、足から着物からうんこまみれになって泣いていた。
二、三丁はなれた山の中で、御馳走をひろげていた家の者が総がかりで洗ってくれた。赤い毛布が下草の上に敷かれ、麗衣の姉たちが華やかにはしゃいでいた。私には女の姉妹ばかり――みな揃って美しかった。こうして美のヴィジョンが育ったのだろう。