Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
そして私は舞台監督(この語はまだ無かった)の役を勤めて得意になっていた。そして学校の掲示場に麗々しくその役割りを書いて張り出した。皆聴きに来いと言うわけだ。お宮の役を勤める箕岡という少年は女の声色を使った。
生徒監の体操教師が苦い顔をしてその掲示を剥いでしまった。そこで私は講演会を開いて、学芸の自由を主張して校当局を非難し、他の会員にも演説をさせた。たちまちにして白帆会の監督の広江先生に向かって校当局から苦情が出て、演説は弾圧されるようになった。
私は会員を招集して今度は広江先生排斥演説を初めた。今でも覚えているのは、
「広江先生は白帆会のヘッドではなくて、キャップである。故に会のために役立たぬなら取り代えるべきだ」
と言うのであった。
こうした不遜な、生意気な言辞を弄したにもかかわらず、温和な、寛大な広江先生は終始私を愛して下さった。国語漢文の先生であったが、その顴骨の高い、君子らしい、声の美しい、長身の先生の俤は今もハッキリと目の前に浮んで来る。数年後私が卒業して一高に入り、哲学科か、法科かと迷って悩んだ頃、先生の下さった手紙の文句に、
「君は淋しいメタフィジシャンになり給え」