Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
私の知った塵労の初めだとも言いたい。父母や先生の方ではもとより憎みのない、軽い気持ちであったろうが、幼くても本人は一生懸命だから、百パーセントに印銘するものだ。
聖なるものでない力が自分に加えられた気がどうしてもとれない。子供にもちゃんとそれが感じ分けられたのだ。キリスト教的なものと、反対のものとは人間の心情で感じ分けられる。それは戒律の名目によるものではない。
私は幼いころを追憶して、幼いものの先天心の権利というものを考えずにはいられない。良心と言うよりも童心、童心というよりも天心だ。大人の教えを受けない前、アプリオリの感別力である。美と醜、純正と邪悪、高貴と卑怯とをそのままに感じて、これに牽かれ、或いは反撥する触角である。
私は人間の邪悪というものに初めて触れた。ハッキリした記憶は九つの年めんこの事からだ。
私より一つ年上のすし屋の友ちゃんという子と私とは、めんこを協同でためていた。郷里の方言でもやいと言い、つまり共産にしたわけだ。二人が買っためんこ、貰っためんこ、又よそで勝負して獲得しためんこを全部二人の共有にしたわけだ。これは友ちゃんの言い出したことを私がそのまま同意したのだ。