Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

少年は時々首を私の胸にもたせかけた。

「今夜はとても僕嬉しい」

ややあって少年がつぶやいた。

「うむ。僕も……」

私はそう言ってしまった。そして少年の肩に手をまわした。

夕顔の棚のある灰小屋のようなものの前に出た。二人はふらふらとその中に入って行った。麦藁が一ぱい散らばってる上に私たちは座った。

二人ともものを言わなかった。

私は少年の息づかいを感じた。

がそれは半ば誇張されたものだった。しかし青春の血のためにはそれは醜い感じはしなかった。

私はしかし又身体が硬くなった。

私はやがて少年の手が私の体を巻くのを感じた。そして私は半ばそうしなくては、男性として意気地なしだと感じながら、少年を抱いた。やわらかな弾力のある肢体がそこにあった。

数分間がそのまま過ぎた。

と少年は私の首に両腕を捲いて、顔をさし寄せ唇を、押し当ててしまった。

初めての感覚。私は盗んだ気はせず、盗まれた気がした。何故なら私はその期に臨んでも、少年の純潔が信じられなかったから。しかしそれにもかかわらず、尾道時代と異なり、私の生理的の感覚はもう全く目ざめてしまってるのを感じた。

家へ帰ってから私はぼんやりしていた。