Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
私に節約の風がなく浪費的なのもその勢であろう。
私は父から美しい感情上の教育は十分に受けた。しかし実務上、処世上の実行教育は少しも受けなかった。父は世の風波は自分で受けて、子供にはふれさせなかった。それは父の弱い性格からの寵愛であって却って、一生を通じて私の負い目となってしまったのであった。
この父は角力を見に行っても、田舎まわりの角力がよく八百長にたぶさを掴んで、投げたり、面をはり合ったりするのを見ても、胸がドキドキして見ていられず、あれは八百長だとつれが言って聞かせても、不安がやまないような人間であった。
「父のように弱気でなく」
というのは、一生私の鍛錬の課題であった。しかも私は疑いもなく、父からこの弱気を遺伝した。
これは後に詳しく書くが、後年私が成田不動明王に断食祈願した折に、
うつそみのか弱きさがをもてあまし
威怒のみ仏われ懸くるなり
白浪の刃を交わすすべもなく
持てるふぐりをわれははじらう
と詠んで願がけしたのも結局はこの親ゆずりの弱気を克服せんとの勇猛心であったのだ。
しかし父はそういう弱気であったけれども、感情教育の上では特殊な厳しさを持っていた。