Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いりむこじゅうまんりょう
入婿十万両
山本 周五郎
Lesen Sie 入婿十万両 (いりむこじゅうまんりょう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.650 Zeichen · 22 Bildschirme
六
ば面目至極に存じ奉りまする」
「予も見たい、預り置くぞ」
「御眼を汚し恐入りまする」
浅二郎は調書を呈出して遙かに下り、「早朝を押してお目通り仰付けられ、数々差出がましき言上を仕り恐入り奉りまする。今日はこれにてお暇くだされまするよう」
「大儀であった」
高信は重荷を下したように、冴え冴えとした顔で云った。
「さすがに寒泉先生の推薦だけあって、商家育ちとは思えぬあっぱれの働き、高信満足に思うぞ、――追って沙汰するまで登城に及ばぬ、帰ってゆるりと休養せい」
「は、は――」
浅二郎は平伏して御前を辷り退った。
六
十万両の金を蔵へ納める一方、高信は書庫から家譜を取寄せ、慶長十五年七月八日の項を靱負に調べさせた。
そこには意外な記録があった。
「――殿!」
一読するなり靱負が叫んだ、「十万両の金は浅二郎の生家、大阪表難波屋宗右衛門より献上のものにござりまするぞ」
「何と云う――?」
「ここにその仔細がござります。即ち、――難波屋の祖先は慶長の頃、御宗祖丹後守高次公の御愛臣にて島田重左衛門と申す者にございましたが、故あって慶長十五年七月、高次公より五千金を拝領のうえ武士を廃め、大阪に出て唐船物売買を始めたとござります、今日難波屋が巨万の富を擁するにいたりましたも、原を訊せば御当家の御恩顧。