Japanische Klassiker mit Furigana
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さんじゃくかく
化鳥・三尺角 他六篇
泉 鏡花
Lesen Sie 化鳥・三尺角 他六篇 (さんじゃくかく) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.536 Zeichen · 27 Bildschirme
ソレ、」
「骨のあるがんもどきかい、ほほほほほほ、」と笑った、垢抜けのした顔に鉄漿を含んで美しい。
片頬に触れた柳の葉先を、お品はその艶やかに黒い前歯で銜えて、扱くようにして引断った。青い葉を、カチカチと二ツばかり噛んで手に取って、掌に載せて見た。トタンに框の取着の柱に凭れた浅黄の手絡が此方を見向く、うら少のと面を合わせた。
その時までは、殆ど自分で何をするかに心着いて居ないよう、無意識の間にして居たらしいが、フト目を留めて、俯向いて、じっと見て、又梢を仰いで、
「与吉さんのいうようじゃあ、まあ、嘸この葉も痛むこッたろうねえ。」
と微笑んで見せて、少いのがその清い目に留めると、くるりと廻って、空ざまに手を上げた、お品はすっと立って、しなやかに柳の幹を叩いたので、蜘蛛の巣の乱れた薄い色の浴衣の袂は、ひらひらと動いた。
与吉は半被の袖を掻合わせて、立って見て居たが、急に振返って、
「そうだ。じゃあ親方に聞いて見ておくんな。可いかい、」
「ああ、可いとも、」といって向直って、お品は掻潜って襷を脱した。斜めに袈裟になって結目がすらりと下る。
「お邪魔申しました。」