Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
しかも、その三人が、じつにぼうぜんとして、まことにいいようもなくぼんやりとしながら、だれかを待ちでもするかのように、つくねんと駕籠のわきに立ちすくんでいるのです。
「ほほう。なるほど、妙なやつががんくびを並べているね。そろそろと本筋になってきたかな。疑うようだが、たしかにさっき来たときにゃ、あの連中もだれも人影は見えなかったのかい」
「いねえんですよ! いなかったんですよ! だからこそ、化け駕籠だといってるんだ。きのこにしたっても、そうぞうさなくにょきにょきとはえるわけじゃねんだからね。野郎ども、くせえですぜ」
「ウフフ、さてのう。蛇が出るか、へびが出るか、ともかくも、お駕籠拝見と出かけるかな」
おちついたものでした。のっそりと近寄って、三人の者たちには目もくれず、ばらりと駕籠のたれをはねあげて、なにげなくのぞくや同時に、
「あッ!」
とばかり、伝六はいうまでもないこと、さすがの名人右門もしたたか意外にうたれながら、驚きの声をあげました。なんとも不審、いかにも奇怪、から駕籠と思いきや、中にはじつに不思議な乗り手が黙然として乗っていたからです。といったからとて人ではない! ほどよく色づいた橙がちょうど七個、――さながらに捨て駕籠の七丁となんらかぶきみななぞのつながりでもあるかのように、かっきり七個の橙が、それもうやうやしく